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勇退??

2005年11月29日 01:24

~反町監督勇退~

本日の地元新聞スポーツ欄にこの文言をみて驚いた。

いや、退団すること自体はなんの驚きでもない。どうにかこうにかJ1残留出来ましたという今期の成績をもってすれば、しかも、異例ともいえる5年間という長い任期をも踏まえれば当然のことと思う。むしろ、本人言うところの「新潟での使命は終えた」は昨季終了後にこそ相応しいとさえ思える。



それはさておき、私が驚いたのは「勇退」という言葉だ。私が勘違いしているのならご指摘いただきたいのだが「勇退」というのは例えば、優勝したけど辞任、といったように目標を達成した後に、それでも身を引く場合に用いる言葉と理解していた。


こと、監督業において任期満了をもって円満に退団できるケースというのは確かに稀だ。ましてや慰留されながらも自らの意志で去れる監督などそうそういない。勝負事の世界である以上、優勝という最終最高目標を成し遂げない限りはすべて敗者であり、その責任をとる形でクビ、シーズン途中だろうと容赦なくファイヤーというのが監督業の宿命ともいえる。


しかるに新潟・反町監督。優勝していない。これから天皇杯は続くが、なんらかひとつのタイトルを獲得したわけでもない。J2優勝して昇格した?アホ、そんなのタイトルでもなんでもなく通過点のボーナスポイントでしかない。
なのに、確かにクラブは慰留したとしても本人の辞意が固いから、この引き際をもって「勇退」とするならそれは甘いよ、情ありすぎだよと感じたのが率直なところ。朝、始業前に同僚達と新聞広げて一服中のこと、「勇退!?」と苦笑が広がった。私が言った言葉じゃない。一般的に、やはり違和感ある模様なのだ。


その言葉を地元の報道が用いた背景もわからないじゃない。反町監督の功績、これがあるからこその”誤用”であって、確かに反町監督在任5年間における有形無形に残したなにがしかは確かに多大なものだろう。
新潟もプロ化10年、地域リーグでウダウダしていた当時と現在、隔世の感とはこのことだ。これは地元新潟のみならず日本サッカー界、いやスポーツ界全般にとっても幸せなことに違いなく、その成長過程において偉大な歯車として貢献した存在。指揮官として過去比肩しうる存在は見当たらず、若いチームが若い監督と共に経た時間は濃密にして芳醇。チームも若ければクラブも若い、その若き未熟団を氏の資質でもって確実に、確かな方向へ確かな形で前進させたことも疑いようのない事実だ。反町監督がいなかったら、あるいは未だにJ2も中途半端な位置で仙台・山形あたりとピーチクパーチクしていたとさえ思える。


J2上位、ワールドカップ開催、J1昇格、そして来期も。
立派なスタジアムが出来て、サッカーという球技の魅力に田舎者が気付き、人の動きが生まれて、プロスポーツの魅力と存在が身近なものになった。客が客を呼び、チームが奮えば客もコンプレックスを火種に燃え上がり、それらすべて相乗効果の二乗の二乗で現在のアルビレックス新潟がある。新潟の人間が「ニイガタ!」と遠慮無く叫べる拠り所ができた。
この5年間、超激動ともいえる変化のエナジー、求心力、その核が反町監督であったと思う。そう、その存在感は「カリスマ」と称されてなんら違和感がないのが新潟における反町監督なのだ。それらを報じ続けてきた地元メディアにしての「勇退」なのだろう。


実力をつけてきたJ2時代。反町監督がもたらした躍動感あふれる新潟のサッカーは実に美しかった。チームの成長と反するように、私自身の環境変化もあってスタジアムに足を運ぶ機会はめっきり減ったが、たまに(生で)観るそれは悪い冗談にしか思えないほど美しく魅力的なものとしてそこにあった。
過去形なのは、私自身のスタンスと、事実、J1での戦いぶりの不細工さをしてのものである。現有戦力をすれば2年間生き残っただけでも「手腕」とされるのはこれ現実なのかもしれないが、それはトップリーグに属する姿勢として言ってはならないことと思う。功績を、それも現在進行形の功績を美化し過ぎては盲目になるだけだ。ここらでそろそろ客観的な視点でもって捉え直す必要があろう。


余計なことと思うがついでに触れておきたい。
新潟は田舎だ。いろんなところが田舎で、しかし田舎だから悪いということじゃない。そんなところに「Jリーグ目指すわや」と生まれたチームがアルビレックス新潟で、なんやかやで今に至るわけだが、ここまで大きな存在たりえた求心力。これはコンプレックスの裏返しに他ならないと考えるのだ。その象徴的存在こそが都会臭プンプンな反町監督とはいえまいか。こんな田舎のヘボチームに目も眩まんばかりの、見たこともないインテリがやってきた。実績こそないが只者じゃないぞ的オーラに包まれた青年監督がホントにやってきた。

口ではJ1だなんだと言いながら本音半信半疑、例えようのない自己矛盾。ファンの実際のところはそんなもんだったと思える。そこに現れた”光”があまりに明確、それまでの己にあまりに対照的で、それこそ”キリスト様”というか。
「この人ならもしかして」と思わせるに充分、それは数ヶ月後の結果をして確信に変わっていったわけだが、つまりはその文句ないカリスマはすべて氏の言動と容姿に帰する。要するにメガネがよかったのだ(笑



そんなカリスマも去る。
骨太なインテリが去る。

これも通過点である。
しかし、大きな節目でもある。

ファンの多くは、おおよそ覚悟していたものと思われる。
つまり、いつか来るその時を”覚悟”するほどに大きな存在であったわけだ。

なるほど、「勇退」なのである。



リーグ最終戦、ホームゲーム。
残留は決めているがそこからジャンプアップすることもない。いうたら消化試合、何を賭けてみようにもハッキリしにくいこのタイミングで辞意を表明した反町監督。
勝って、花道作れって要求してるようなもん。

ニクイね、この。
自分の価値を知っての自作自演。


(笑)

いや、これこそが責任感。


最後までスマートなインテリであった。




なんらかの形で「ソリマチ」の名を残すべきと思う。
今後続く100年(ホントかな?)にしてもこの5年間は語り継がれるべきだ。
なにも「ソリマチスタジアム」という激しいものじゃない。クラブハウスでも、特徴的な屋根でも、カナルでも、弁天橋通りそのものでも、なんなら便所でもなんでもいい。しかし、客と選手が必ず目にし、触れられるものがいいと思う。それでいてプレートなんかで恭しく表明などしないという。
だって、氏もサッカー界を去るわけじゃあない。今後敵将としてやってくる危険もある。そんな時、過去を讃えるプレートは邪魔なだけだ。

それでも。
それでも、そういう存在であったと証明することがナンセンスとは思わない。
たとえ監督だったとしても。

まあ、半分シャレの愛称的なもので、そういうものってのはファンの間で自然発生的に定着していくものでもあろうから、ぼんやり遠くから眺めてる私は、そういうものが生まれるのかどうかも期待しているとしよう。


一番の問題は、選手に「ミスター」が現れないこと、その一点につきる。


もひとつ。

次に誰が監督になろうと、不安。
よそ様だなぁ。

来る監督に悪いやね(苦笑


コメント

  1. くま | URL | -

    おー。アルビレックスの話題が書かれている(にやにや)

  2. みわ | URL | -

    新潟-仙台のプレーオフ観てみたかった。
    今年チャンスだったのに。

  3. もちΩ | URL | Pnsj6K02

    はじめまして。

    はじめまして。いつも楽しく読ませて頂いてます。
    Bar Albirestaで活躍されてた時からの
    ファンだったりします◎

    反町監督勇退について、
    いつもの事ながらその洞察力・文章力にうなったので、
    少しばかりブログで紹介させて頂きました。
    私も「反町」の名は、何かの形で残すべきと思います。
    大げさじゃない、それ程の人です、本当に。

    みわさんの文章には本当に引き込まれます。
    ではでは、なんかマジコメント失礼しました(笑)

  4. co | URL | zWwg8KhA

    はじめまして。

    「Trackback Albirex」の男前記事から辿り着いてしまいました。
    「ソリマチ」の名を残すこと、賛成です。プレートでも構わないと思います。東京ドームの「王ゲート」なんかもありますし。

    で、「勇退」ですが、「後進のため、自ら役職を退くこと」。クラブ側からの続投要請を断り、チームにもっと刺激を与えるためにという辞任は「勇退」に他ならないかと。

  5. ジジイ | URL | -

    すね毛のストレスからですか?

    書いちゃったね。(にやにや)



    でも、さすが。

  6. みわ | URL | -

    >もちΩさん

    はじめまして。
    お楽しみ頂けてなによりです。そんなに誉めても何も出ませんけどもね(笑

    私の文章のどういうところに引き込まれるのでしょう?自分で書いたものを改めて読み返すと、これはもうグッタリするしかないわけです。なぐり書きの典型ですね。トホホ・・・

    Barはですね、それこそ私の使命は終えました(苦笑


    >coさん

    はじめまして。
    ご指摘ありがとうございます。言葉の意味、全くその通りなわけです。

    少々の違和感はあるものの「勇退」という言葉を使うべきじゃないというのが本意でないと(読みにくい文章ですが)お読み取り頂ければ幸いです。


    プロだから、勝負の世界だからと殊更厳しい見方をするのは私に限らず、ある程度世間一般の感覚ではないかと思います。簡単に言っちゃえば「優勝して潔く辞める」=美学=「勇退」といった風に。

    ただ、これは危険な意識ですね。むしろプロだからこそ話はそう単純なものじゃないともいえるのに。事実、反町監督は「目標は残留」と公言していたのですから。つまり、今回はまったく掛け値なしに「勇退」なわけです。

    わかってるなら素直に「勇退」を讃えるなり惜しむなりすればいいのをわざわざややこしく皮肉めいた言い回しにしてるのは、それが私の特徴ですから(笑)

    なんといいますか、ちょっと歯痒いのです。新潟を去ることだけを捉えれば確かに「勇退」で結構なんです。ただ、彼の功績はもちろん評価したうえで、資質と若さと前途を考えると今使う言葉でもないかなっていうことですね。そんな感じです。

    トラックバックは今、渚お婆ちゃんとこに撃ち込んできました。


    >ジジクレイ

    スネ毛のストレスってなんですのん。

    いやね、自転車シーズン終わったのに生えてこねえんですよ。
    先日サウナで「良いケツしてますね。足も」って言われて悩んでます(汁

  7. あこ | URL | -

    今ここを見つけました。

    お久しぶりです。
    みわさんお元気ですか?
    私は元気です。

    いいの読ませてもらいました。(にやにや)

    それではよいお年を。

  8. みわ | URL | -

    (^o^)丿いよう

    なんでニヤニヤすんねーん

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