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神は細部に宿る? ~ペダル~

2006年02月17日 01:50

丸いステアリング・ホイールで舵を取りそれぞれのペダルで発進・停止。無段階に微妙な操作を可能とするクルマのこれら装置ってのはなるほどこれ以外にないだろう方法で実によく考えられたものだと思う。操舵が飛行機のようなスティックではいかにもコントロールし難そうだしアクセルやブレーキが手動レバーというのも難しいだろう。
乗り物を運転するにもそれぞれに適した方法と装置がある、考えてみりゃ当たり前のことなんだけど電車の運転室を眺めてたらそんなことを考えてしまった。




IMG_0319.jpg



シトロエンと並んでちょっとヘンなクルマ、アルファ・ロメオ。乗り方のコツというか作法のようなものはあるにしても基本的には他のクルマと同じ操作で動く。よかった、よかった。




人間の足は2本だがこのように4つのペダルが並ぶ。AT限定なんていうイビツな免許の持ち主にはそれこそイビツに見えるであろうし、昔はマニュアルに乗っていたんだよという方にもこういう4ペダルは新鮮であろう。右からアクセル、ブレーキ、クラッチ、リアブレーキである。各ペダルの取り付け剛性は高くストロークはとてもスムーズで気持ち良い。特にクラッチペダルは踏み切る角度が自然で、絶妙の踏力といいミートポイントの明確さといい過去踏んだどんなクラッチペダルよりも優れている。本当に最高だ。
アクセルも、踏んだ分だけ素直に加速する。変な仕掛けを加えてちょっと踏んでもブワっと加速させるような(非線形スロットル=日本車の常套手段。下品である)不自然さもない。

こういうところが上等だとそれだけでクルマの運転というものはうんと楽しくなる。そういった走ることに関してはちゃんと理解していて、他はアレでも押さえドコロはこうしてしっかり作り上げるイタリア人というのはやはりクルマのなんたるかをよくわかっているんだなと思い知らされる。


よく見ると真ん中2つのペダル面には例のエンブレムが。オーナーであれば誰しもこの美しいエンブレムが好きだと思われるしもちろん私も好きだが、なによりアルファ・ロメオ社自ら大好きらしい。とにかく車内あちこち至る所にちりばめられている。ここをアルミ製のパーツに交換する人も多いと思うが私はこのままで充分、滑るわけでもないしドレスアップというのになんも興味ないのだ。

しかし、ひとつ注文を付けるとすれば、ABペダルの段差はなんとしたものか。この写真ではわかりづらいがアクセル・ペダルが引っ込みすぎていてふたつ同時に踏むになんともやりにくいのだ。加えてアクセル・ペダルのすぐ右は壁、踵が当たって足首捻られないのである。いわゆるヒール・アンド・トゥという操作を受け付けないレイアウトは、そんなの過去の遺物、田舎者の運転だよということなのだろうか。そのくせ昔ながらに各ペダルの間隔は狭くっていかにも物欲しそうな佇まいである。


ヒール・アンド・トゥというのは、例えばコーナー手前でブレーキ踏んで減速中に踵でアクセルをチョンと煽ってシフトダウン時の回転合わせをすること。マニュアル運転では必須とは言わないまでも出来るに越したことのない応用技術である。特に高回転時にそのままシフトダウンをすると回転数が上限越えしてしまうし、なにより急激なトルク変動で挙動を不安定にしてしまう。それらを避けるための同時踏みなのだがそういう操作は実際のところ下品でもある。ラテン車こそそういう元気下品な運転が似合うんじゃないかとも思うのだがどうやらそんな時代でもないらしい。
ちなみに、ツーペダル・マニュアルたるセレ・スピードはシフトダウン時にこれをクルマ側がやってくれる。その技は見事というほかなく、ちょっとしたエンターテイメントである。


ま、私は田舎に住んでいても田舎者の運転はしないよう心掛けているし元気下品な走り屋さんでもない。それでも今時期のような雪道、凍結路で曲がる時などは出来る限りトルク変動を起こしたくないわけである。んでも、シフトダウンはしなくてはならない。そこで登場するのが”モーター・シュレップ・レグルング”だ。

はて、ドイツ語か?まったくもって舌を噛みそうなこの装置、いったいどういうものかというと、そういう急激なトルク変動でスリップやスピンをしてしまわないようにクルマ側で出力を絞って差し上げますんで余計なことせんでも遠慮無くシフトダウンしてくらはいということらしい。今やイタ車も安全をちゃんと考えているということである。一方で、リアブレーキなんちゅうオートバイのようにコントロールできるようにしておいて(アルプスやピレネー越えではこのリアブレーキでラリーのように走れという物騒な装置)、こういうデバイスも取り入れるところが、積極的に運転という行為にコミットするイタリア人らしいところで実に面白い。



日本の乗用車市場ではもはやマニュアル車は数パーセントしか存在しないそうだ。確かにそれで決定的に困ることはないのかもしれないが、やはり自分で手足を動かして速度を上げていったり変速するというのはクルマという機械を理解するうえで大切なことじゃないかと改めて実感する。歯車があってシャフトがこうしてこういうわけで動いているって理解しているのと知らないのとじゃ運転技術にも大きな差を生じる。エンジンブレーキというものを使わず、アクセルとブレーキのペダルはスイッチ感覚なもんだからちょこちょことブレーキを踏む下手くそがはびこり、それは自然渋滞を引き起こす。クルマと路面との対話をしながら走るという感覚が希薄になってしまうもんだから機械に興味を持ちにくく、それは慣れない雪道を走る時には想像力というものにも蓋をしてしまい、挙げ句の果てに前輪駆動車なのに後輪にチェーンを巻くアホが続出するわけである。ひっくるめて、メンテナンスと故障の違いを理解できず機械を慈しむ心を持たない人々。
眠くなってきたので省くが、結論、日本人がアホで幼稚化してゆく原因は豊田(笑


マニュアル。こんなに楽しくて便利で安全。
乗らない手はないと思うんすけどねぇ。


  アルファで聴く -3-

 →YOU MAKE ME / MONDAY満ちる
   (*iTunes)


コメント

  1. サルビアン | URL | JalddpaA

    こんにちは、覚えてますか?サルビアンです。

    みわさん、ご無沙汰してます。
    覚えてますか?サルビアンです。

    リアブレーキペダルってえげつないですね。
    何に使うんでしょうか?(笑)

    1週間前にアメリカへ転勤になりました。
    アメリカでブレーキ作ります。
    車を買うんですが、いろいろ悩んでいます。
    引き続きプジョーが欲しかったんですが、アメリカってプジョー買えないんです。
    ベトナムでも買えるのに。

    では、また。

  2. みわ | URL | -

    Hi,Dave (^^)/
    (やあ、でぶ)

    久しぶり~
    アメリカに転勤ですと?そりゃいい、素晴らしいじゃないですか!
    Youのことだから望んで叶ったことと思います。充実したものになることを願ってまっせ。

    クルマ?せっかくアメリカで生活するんだもの、アメリカでしか売ってないアメ車でキマリでしょ。

    転勤祝いにカスが出なくてそれでいてネバッと効くパッドを送ってくらはい。

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