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神は細部に宿る? ~ワイパー~

2006年02月22日 01:34

クルマの外装品においてこれほど重要な役割を持ちながらも比較的軽視されがちなワイパーさん。

例えばヘッドライトは前照灯としての機能以上に顔や、あるいはクルマ自体の印象までも大きく左右する”花形”であるし、空気の取り入れ口たるグリル然り。サイドマーカーなんちゅう些細なパーツなども、ここがオレンジであるべきかクリアかというのはドレスアップ派には重要なことであるそうな。

それらのカタチは作り手もユーザー側にとっても「付いていればいい」という機能にとどまらずうんと重視され吟味される。なのにワイパーときたらまさしく「付いていればいい」の代表格、黙って拭いてて下さいってな扱いなのだ。そしてある日、突然ワイパーさん鼻曲げて動かなくなる。あるいはいなくなってしまう。その時になって初めて知ることになるのだ。彼がどれほど大切な存在だったのかと。



IMG_0336.jpg





過去に、このワイパーさんを怒らせてしまい散々な目にあったことが3回ある。1回目は、まだクルマに乗り始めて1年程の頃、とんでもない大雨の日に容赦なく働かせていたら「もう冗談じゃないよ!」と飛んでいってしまった。2回目は大雪の日、高速道路を走行中にボイコットを起こされてしまった。よほど寒かったか雪が重かったのか、これ見よがしに斜めのまま途中で仕事放り投げ状態。無言の抗議だった。3回目もやはり雪の日、スノーボードに行った時のこと。まずリア・ワイパーが「もうイヤだよ・・」と、まるで犬のしっぽのようにぷら~んと垂れ下がってしまった。帰路には、それを見た前のワイパー達も(そう2本ともだ)「悪いけど、俺達も。。。」と言い残して逝ってしまった。


雨や雪の日に限ってこれだもん(泣笑
(そりゃそうだわな)

みなさん、どうかこれだけは知っておいていただきたい。どんなことがあってもワイパーさんを怒らせたり拗ねさせてはいけない。とにかく日頃から気に掛けて大切に扱うべきだ。そして、オーナーにとって彼らがどれほど大切な存在であるかをしっかり示すことである。


確かにこれらは古いクルマ達でのこと。それも当時で20年以上経った老体だったりで、現代のクルマならそうそうあることじゃないと思うが。。参考に申し上げると、ミニ、ルノー4、アコード・エアロデッキである。
しかししかし、アルファ・ロメオのワイパーさんは久しぶりに緊張を強いられる雰囲気に満ちている。なにしろ買ったその日からユルユルなのだ。取り付け剛性でいったらマイナス50%って感じで、まだ何もしてないのに「いつだって止めてやるからな」と凄んでらっしゃる。ああ、こわ。




ご覧のようにあまり一般的でないカタチをしている。アームはいたって普通なもののブレード部はただのゴム棒が引っ付いているだけである。近年、欧州車で徐々に採用され始めたエアロワイパーというやつで、従来の、バネの力で押し付け式の代わりにゴム自体の柔らかさでもってムチッと密着して拭き取る考えのようである。つまり柔らかさこそが重要であって、そっと持ち上げるとまるでフニャ珍のように「ぷら~ん」と垂れ下がるのだ。冬、雪国ではお馴染みの駐車時のワイパー立て。他のクルマ達が天を突かんばかりに逞しくそそり立っているなか、我が147のそれは芯の無きが如きで哀れみさえ誘う。もはや中年と言って差し支えない昭和40年代生まれの元男の子にとっては正視しかねるものがあるのだ。。



気を取り直していこう。
まだ納車2ヶ月、製造から半年程ということもあるだろう、拭き取りはキレイなもので嫌なビビリもなく筋も残らない。もっとも、ゴムなんてのは消耗品なので毎年交換するつもりだ。

ワイパーというのはコストの差がモロに出るところで、静かに爽やかに拭きあげるかどうか、その動きはスムーズなのかと、なまじ目の前で行われるだけに与える印象はオーナーにとって影響大なのだ。常用速度域の違いもあって日本車よりも押し付ける力の強い欧州車はとかくこの部分で必然的ハンディを背負っている。観察するに147のワイパー・モーター、その動き出しの様子からも高級品であることがわかる。嬉しい。


エアロと名乗るのだから高速走行時にはなんらかの効果もあると信じたい。そういわれてみれば確かに耳障りな風切り音はしないし浮くこともない。さらに、一般的なワイパーよりも凍りにくいようで雪の日でもキリタンポにならない。豪雪地帯に住まう以上本来なら冬用ワイパーに替えたいところだがこのままでも充分いけそうである。ふむふむ、弱々しいくせしてなかなか良いワイパーなのだ。
んで、そういったこと以上に私がこのワイパーを気に入ってるのは実は視界の邪魔にならないこと。この通りアーチ状のブレードが無いのでスッキリしていて視界がケラレないのである。



パンフレットには快適装備欄に「インテリジェント・ウォッシュ」とある。はて、なんのことだろうと納車前は首を傾げていたのだが使っていてようやく答えがわかった。通常の動作と別に、ちょっと拭きたいなって時にコラム・レバーを手前に引くとワイパーと連動してウォッシャー汁が噴き出すのは普通。ここでアルファ・ロメオのインテリはこうだ。同じくレバーを1秒以上長押し(引き?)すると4回ワイピングしたのち、5秒ほど余韻のタメを効かせて再び残り汁を拭き取ってくれるのである。
ああ・・・、な、なんて優しいのだ!思わず「あ、ありがとう」って感じです(照


あとね、どうでもいいことなんだけど、このワイパーは左右どちらからでも立てることが出来る。普通は重なっちゃうから運転席側を先に立てるでしょう?
今の季節っちゅうのは毎度の仕事として雪を降ろしながら立てたり戻したり、そんな時にものすごく小さな便利を感じるってわけ。いや、ホント便利なのだったらなのだー!



とまあ、こんな感じのワイパー。
リア・ドアのオープナーはあんなふうに隠してるのだからワイパーにこそイタリアン・デザインの真骨頂たるところを見せて欲しかったというのが本音でもある。実際、ワイパーをウィンドウ下端に同化させる手法を70年代にはスタディとして提案していたじゃあないか(しかも前後共だったと記憶している)。エンジン・フードに隠すのではなく丸見えの状態でカモフラージュしていて、それはそれは見事なもの。もう、ちょっとしたショックでさえあった。ああいった夢のあるディテールも現代の技術をもってすればわけないことに思えるのだが、やはりコストの問題なのだろうか。それとも、そんな余興はやってられないとでも?

それを敢えてやってしまっていいのが唯一アルファ・ロメオであり、そういう存在だとも自他共に認めていることろじゃなかったかね。



  アルファで聴く -4-

 → My Destiny / ライオネル リチ男
    (*iTunes)


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