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妻有アートトリエンナーレへ行く その12

2006年09月18日 22:57

おおう。。ここにこんなのが出来たんだぁ。。



2年前の秋、そりゃ忘れようたって忘れようもない中越地震。自分んちも会社もぶっ壊れたけど、あの時、生きることの次に日々の優先事項は仕事だった。ホント、個人の生活は二の次。私自身がなんでも屋だが勤める会社がこれまたなんでも屋さんで、震災後は被害家屋の審査の日々。早く調べたって遅くたって支払われる金額なんて変わらない、だけど被害者心理としては一刻も早く調べてもらって、すがれるものにはなんだってすがりたいってこともわかる。
来る日も来る日も崩壊損壊した家に入って調べる。かわいそうだが、ちょっと精神に異常をきたしてしまった方とも接するのは、これはもうタフなことだった。


ここにも来た。十日町市下条地区。

酷かった。
長岡からここに来るまでも酷く、つーか、来ようにも道落ちちゃってどうしようもねえんだってのさ。四方が山、ほとんどの道が無くなった。つまり半孤立状態。


這うようにして辿り着いた私達が見た現実はもっと酷かった。ショックだった。
激震から1週間経ってなお学校や公的施設が避難所として機能しておらず、配給物資もなく、納屋やガレージに近所同士が寄り添うようにして、ただ、ただじっとしていた。
もっとも、半自給的な暮らしをしているからか、食料もゼロということはないようだったが。

あれだけテレビなどで大々的に報じられていた長岡や小千谷の中心部各避難所は、少なくとも物資に関しては余ってしかたない程に足りていた。なのに、山ひとつ挟んだこっちのこの現状ってどういうことだ。怒りが込み上げてどうしようもなかった。


あの時のことを思い、この里に久しぶりに来て少し息苦しくなる。

ある筋から、即座に長岡の余ってる物資をこちらへ送ってくれと依頼してみた。ところがそうはいかないという返事だった。また怒りが(苦笑
ニュースを見て送られた”善意”はニュースに映ってる「○○村」「△△市」へピンポイントのもので、勝手に他へは回すわけにいかない、と。たとえ余って腐りかけようと。私が運ぶからくれと言っても。
それが現場の生の回答だった。

このバカヤロウ。


有名になったもん勝ちなのか。

日本人ってそんなにアホなのか。






IMG_0775.jpg











そんな下条の、整備された神明水辺公園に現れた眩い蝶。



バタフライ パビリオン Dominique Perraultさん作



スペルからするとフランスの方でしょうかね。


いやしかし眩しい。あんまり眩しくって写真ピンぼけ(苦笑





IMG_0776.jpg






IMG_0777.jpg








池に浮かぶように、そしてメタルの蝶が羽根をぱたぱたしてるように見えるこの舞台。なんも知らなきゃただの派手な小さい公園に見えよう。こんな田舎に違和感ありまくりの様におもわず目をそらしたとして、それは正常な反応であろう。

しかし、ここはあの時、ああいう思いをした。

今、傷を癒しつつある里に、色とりどりの蝶が舞うこの里の復興の象徴に大きな蝶が舞い降りた。大きく、ゆったり、清々しく。自由に。


そういう想いの込められた舞台。

見上げてみろよ、映るんだよ、すべてが。
水も地面も板も、自分の顔も。

同時に、見られてるんだぜ。

みんな、映ってる。



わかるか、なにが「正しいこと」なのか。

直視してみろ。





そんな怒りみたいな感情すらも込められている造形に思える。



考えすぎだろうか(笑





  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇






この公園、この舞台でこんな時間を過ごせたらなァと妄想する。


水があって、山があって、大地。
空がある。雲がある。星がある。

笛の音色と太鼓ののリズムに身を委ね、もわっと天上の世界で漂いたい。


 → 寺原 太郎の音楽







たまたま、彼のライブを楽しんできたばかりのタイミングにこうして大地の芸術祭遊びがハマッて、こりゃ聴かせてもらうしかないでしょ、と。


んで、私は地面に座って彼と酒呑んで語り明かしたい。

彼は音楽屋さんだが、話す言葉、その声からしてまるで楽器のよう。すんごくナチュラル。すんごく酒呑ませる声。危険です(笑






IMG_0769.jpg
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IMG_0788.jpg









山が崩れ道が落ち田畑が割れた。

山で暮らし道を敷き田畑で食う。

人間、地べたで生きる動物。


大地のエネルギーってのを正真正銘 魂のレヴェルで理解している里でこの大地の芸術祭は開催される。いやはや、名前に偽り無し。





 つづく







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