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冬タイヤ その2

2010年02月11日 00:26

ミシュランのX-ICE 2はとても良く出来たタイヤだ。
冬の6,000kmを経て、やはりこの銘柄を選んでよかったと深く満足している次第。それでは、あくまで主観だとお断りしたうえでエラソーに採点してみよう。
5段階評価ではありがちなので6段にしてみた。ぷっ


 乾燥(一般道) ★★★★★★
 乾燥(高速道路)★★★★★★
 乾燥(山岳路) ★★★★★☆
 雨天(一般道) ★★★★★★
 雨天(高速道路)★★★★★★
 雨天(山岳路) ★★★★★☆

 静寂性     ★★★★★★
 耐久性     ★★★★★★
 乗り心地    ★★★★★★
 情報伝達性   ★★★★★★

 Z4との相性   ★★★★★★★(嬉しさのあまりひとつ追加)
 (225/45-17 標準設定サイズ)



おそらく、言われなければ誰もこのタイヤがスタッドレスタイヤだとは思わないだろうし言われても俄には信じられないはずだ。改めてお伝えしておくが、この評価は「冬タイヤとしては」ではなく、ミドルクラスに標準設定される一般的かつ良質なタイヤ全般の中での、私の経験からみての相対的なものだ。


普及20年、スタッドレスタイヤとは(というか、ピンが打ってなければ全てのタイヤは”スタッドレス”なのだがここで言うのは冬タイヤ=スタッドレス)柔らかさこそ信条、その目的と構造の結果は必然として、ひとことで表せば「くにゃくにゃ」、もうひとつ加えるなら「頼りない」というものである。11月下旬、多くの人はやれやれと(私は嬉々と)冬を迎える儀式的にタイヤ交換をするが、その直後、最初の角を曲がる際に大抵はヒヤリとするアレだ。ステアリングは空振りしたかのように軽く回り過ぎるしビックリした車体は派手に傾く。いつもと同じ調子で止まろうとすると思ったより減速せず慌てて踏み足す。まるで空気が抜けてしまったかのような感触とグリップ感のおぼつかないイヤ~なアレ。ウェットコンディションでの高速は祈るのみ。程度の差こそあれ冬タイヤとはそういうものだ。


ところがどうだ、このX-ICE 2ときたらそういう経験も概念も吹き飛ばす勢いでもって下手な夏タイヤなど歯牙にもかけないくらい実にシャッキリと走ってみせる。走って曲がって止まる、そのいちいちのグリップ感は申し分ない。ミシュランの歴代冬タイヤ各銘柄は比較的そういう性格だったが今回”2”に進化したそれは一層その指向を強め、もはや一切の我慢も諦めも不要のものになっていた。さらに加えて極上の快適性まで身につけていたのだから恐れ入る。★の数でお察しいただければ幸いなのだが、私は、世の中のタイヤはこれ一本あればもう他になにも求める必要はないと胸を張って宣言する次第。なにしろこのまま雪も氷の上も走れて止まれるのだからこれほど痛快な話もないだろう。まさに万能、ミシュランはここにひとつとんでもない奇跡を起こしたのだ。









古典的ロングノーズ・ショートデッキ。奇妙で、実に美しいフォルムだ。
ぺたりと低く、リアアクスルに尾骶骨を擦り付けんばかりの位置に座るドライバーがここで体験すること、すべてがエキサイティング。タイヤと路面の間に起きているあれこれはシートとステアリングホイールを通じて手のひらと尻にそのまま伝わってくる。1mm滑ればそれは1mmだと読み取れる。後輪駆動ゆえのズリズリは、今まさにタイヤがむずかるその瞬間から感知できるしアンダーステアからオーバーへ切れ込んでいく際の挙動は痛烈にしてダイナミックなことこの上ない。スロットルで車両をコントロールするスキルを会得したければZ4を選ぶに限る。とにかくわかりやすいのだ。望むなら、やってみたと思い浮かべる全てがやれる。


サーキットは敷居が高い?峠道を飛ばすなんて馬鹿げたことだし大人のやることじゃない?

その通り。先の見えない狭い公道で対向車との正面衝突のリスクを背負って130km/hで駆け抜けることになんの意味があろうか。しかし、お気に入りの愛車がどれほどの性能を持っているのかを知りたいという欲求はいたって自然なものだ。どこまでやれて、どこからが限界で、そのときどんな挙動を示すのか。それらを知っているのと知らないのとではなにが違うのかっていうと、真っ先かつ究極的に「安全」に直結する。体験に勝るものはない。1トン2トンの物体が動いて止まるっていうことがどういう物理の理屈のものなのか。現象なのか。体験があれば想像力のバリエーションも増えるし精度も上がる。そして、無知とは罪だ。


乾燥路において強力なグリップを発揮する今日びのタイヤは、Uターンまがいのタイトコーナーを100km/h超でキツく突っ込まないことにはそう易々と限界に達しない。んが、しくじったらタダじゃ済まない。しかし今は冬、都会の人がスッ転ぶような雪の日、同じ臨界体験がぐっと安全な速度域で再現できるのだから試さない手はない。コンディションによっては20km/hでさえスピンモードに入れる。
ただし、場所は選ぼう。(自動車学校で取り入れるべきだ。高校で教えてもいいだろう)




冬タイヤが冬タイヤになる冬。
肝心の雪の上ではどうなのだ?


 新雪   ★★★★★★
 圧雪   ★★★★★★
 砕氷   ★★★★☆☆
 氷    ★★★★★☆
 黒氷   ★★★★☆☆
 青氷   ★★★★★☆

 発進   ★★★★★★
 制動   ★★★★★★
 横グリップ★★★★★☆

 轍越え  ★★★★★☆




いくらかのやせ我慢を込めて申し上げる。後輪駆動は雪道を苦手とはしない。
よく訊かれることなのだが、少なくとも、バランス良好な車両であればほぼFF同等かそれ以上。下り坂では確実に勝る。四駆には発進と轍越えで劣る。良質な四駆ならば発進と直進性加速安定性ともに優れるが、機構分の重量は確実にネガティブだ。止まらない。単純な話、コントロールし易いという点からしても後輪駆動は意外と雪道OKだと思う。


後輪駆動はこの乙4号で7台目になる。積雪地長岡では3台目、すべてBMWだ。これまでただの一度も発進不能に陥ったことはないし転んだこともない。スキーにも行くし(そう、乙4号でも!だってトランクスルーなのだ!)今度はカーリングやクロスカントリースキーにも挑戦してみたい。というのは関係なさそうだが、新潟ならではの湿った重雪から先週のような大寒波によるツルッピカまでひと通り、一般道から高速道路まで走ってみての評価である。


ここでの★は冬タイヤ全般での相対評価。さすがに夏タイヤまで含めた総合でいったら全部★20個になってしまう。

当地で一番人気あるいは定評の銘柄はブリジストンのブリザック各種だろう。ミシュランとは値段同等(一番高額クラス)ながら、乾燥ないし雨天グリップは譲っても最もキケンな氷上性能こそを優先するブリザック、その逆がミシュランという対比になろうか。
事実、ブリザックのいくつかは(銘柄失念)どんな氷道でもほぼ不安なく走ってくれたし、あっさり止まった。同じ道を横浜のなんとかは肩こりまくって仕方なかった。自分のクルマ+X-ICEも難なく走破した。


ブリの指向も理解はする。最もシビアな状況でいくらかでも頼りになるものにはすがりたい。あやかりたい。同じ条件で比較したならブリ10対ミシュラン7.5といったところだろう。手強い黒氷ではとにかく威力を発揮するのがブリザックだ。しかし、残念ながら舗装路面が出ているときは(比率でいったら圧倒的、約80%かそれ以上だ)からきし頼りないところが私がブリザックを選ばない最大の理由である。我慢の限界を超えてしまうのだ。
氷の上でなら安全を買えているのは間違いないが普段の普通の道では、あの安定性の低さはハッキリ危険だと言いたい。雪が降る前に事故ってしまう。ゆっくり走っても怖い。


長くなったのでまとめよう。

11月になったら冬タイヤに交換するべきだ。降雪地に限らず。
気温が低いとゴムであるタイヤは所期の性能を発揮出来ない。晴れていようと気温10度以下にもなれば夏の雨以下のグリップ力でしかないのだ。その点、冬タイヤ=スタッドレスは柔らさを保つ。喰い付く。それだけでも替える価値があるし義務化してもいいとさえ思う。おまけに出先で突然雪に降られようと凍っていようと安全に目的地へ辿り着けるうえ帰ってくることができる。

冬タイヤとは”ウィンターシーズン”のタイヤ。
選ぶべきは総合力でミシュランだ。ぷぴ。


暑い夏はその柔らかさが仇になってしまうこともあるだろう。構造的にも雨天は劣る。(というか思想の違い。排水性重視の夏タイヤ、水を吸い上げて路面にブロック角を当てる冬タイヤ=浮く)
夏は夏タイヤにして思う存分駆け抜ければいいのだ。季節によって靴を選ぶようにタイヤもそうあるべきだ。


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