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なでしこ

2011年07月14日 23:41

華麗にしてしなやか。忍耐と、速く強く、そして美しい。

日本も世界も驚く女子サッカー日本代表の快進撃。なんとなんとのファイナル進出である。

素晴らしい。暑さも寝不足も吹っ飛ぶほど嬉しい。震災のもやもやだっていっとき忘れられる。夢の決勝戦は日曜深夜。こうして最後の日までウキウキとワクワクとドキドキな時間を味わえる幸せ。ありがとうなでしこ。ありがとう澤キャプテン。日本のほまれ。もう彼は帰国したら総理大臣になるべきだ。


10年ひと昔、隔世の感とはこのこと。当時も、面白いと言って観ていたものだがそれは、ヘボな我々素人サッカーと同列に結びつくが故の親しみのニュアンスを含んでいた。今、こうして面白いおもしろいと賞賛をもって熱狂しているのは、誰もが憧れる美しく華麗なサッカー。それを日本の女子がやってのけるとは。やー参った。

思わず感情移入してしまうのは、我々日本の代表チームだということだけではないように思う。小さい体でひたむきに頑張る姿には心を打たれずにはいられない。一戦毎に成長の跡をみせるあたりにもなにかこう父親目線というか父性本能をくすぐられるような、そんな感覚がある。



よく、自分たちの○○が出来れば・・・と、競技の種を問わずいつしかこの文句が定番の言い回しになっている。私はこれが大嫌いだし耳にする度に軽く腹が立つ。それはチャンピオンだけが口にすべきでありそうでない者が言っても勝つことなど叶わない。言ってる本人もあまり考え無しに答えているようにも思えるのだ。しかし、なでしこの彼女たちは、チャンピオンではなくともこれを口にする資格がある。出場チーム随一の美しい、労を惜しまず走ってはショートパスを繋いで組み立てていくモダンなサッカー、これが日本のスタイルだと宣言し見事に体現しているのだから。



最高の舞台で最強の相手と戦える。過去の戦績なぞ糞くらえ。自分たちの積み上げてきたなでしこサッカーをやりきって欲しい。このチャンスをものにせよ。優勝あるのみ!



nadeshiko.jpg



選手たちにも好評な開催地ドイツ。2006年の記憶も新しいというか懐かしいというか。施設、運営、ホスピタリティ、街、そしてお茶の間にも伝わるスタジアムの雰囲気の良さ。国際大会を開催するに相応しい、やはりドイツ人さすがなのである。そしてこんなコメントまで残されてはもう。感謝感激感涙。

2大会連続優勝にして地元開催、さらにドイツ国内の女子プロリーグ化に向けて気運大いに高まっていたところを日本に破れ、おまけにオリンピック出場をも逃してしまったその落胆たるや。勝ち進むって重いね。



 ドイツの人たちはあまり悲観しないでください。
 私たちはより強い相手にトーナメントの行方を託すことが出来たのですから。








中継のあったゲームは逃さずすべて観ているが、私の目には贔屓目抜きに日本のサッカーが最も魅力的に映る。完敗のイングランド戦とて悪い膿を出すという点では必要な敗戦だったと思えるし、次にはきっちり修正してきた監督の手腕も素晴らしい。体格の差はいかんともし難いが、それを克服せんが為の高い戦術理解とそれを見事にやってのけるスキルとスタミナを備えた彼女たちは、顔はともかく疑いなくファイナリストに値するものだ。


中でも私の心を捉えて放さない選手がいる。15番、左サイドバックの鮫島彩さん。厳つい相手チームの選手と、真っ黒に焼けて汗だくになりながら髪を振り乱して玉を蹴り上げるチームメイトの中にあって彼女ひとり、荒々しい闘犬場に紛れ込んだ座敷犬のような場違い感というか、なんとも涼しげで柔らかな異質のオーラを放っている。


和服でも装っているかのように姿勢良く小股でゆるゆる~と、しかし驚異的な速さでもって左サイドを駆け上がる。トップスピードに乗ったまま正確で鋭いセンタリングを上げる強靭な足腰の持ち主であるにもかかわらず、キュートなルックスと女の子女の子丸出しの走り方、そのギャップがたまらないのだ。ドリブルの捏ね方がこれまたカワイイ。足首ふにふに。でもってプレーを離れての内股でちょこんと立つ姿には思わず画面ごと抱きしめたくなる。
もし私が対戦相手として彼女とマッチアップとなったら10分と経たずに戦意喪失である。まず、ふわふわ女の子走りに脱力。そして速さと上手さに脱帽。やってられんわ。



あー週末が楽しみ。

アメリカ、日本両チームともまずは休んでしっかりコンディションを整えてもらおう。ワールドカップ決勝、素晴らしい一戦になることを期待する。
私もがんばろう。女子ワールドカップにコパ・アメリカ全戦にツール・ド・フランス。毎日これらをこなして寝不足なんてもんじゃないのだ。


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