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BMW R1150R Roadster

2012年03月18日 00:01

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真横に迫り出したエンジンに奇妙なサスペンション。BMWのオートバイを象徴する伝統的なこのふたつの魅惑エレメントを丸出しの丸見えで素のままに味わうには、フェアリングに包まれたタイプではなくこれ、ロードスターに限る。そして、より魅力的に映るのは、やけに洗練された雰囲気の現行モデルよりも断然旧世代だ。それはきっと私が思う"ビーエム=おっさんバイク"度が濃くて鮮明だから。なにしろ鈍臭くて野暮ったいほどカッコイイのがBMWモトラッドだと思い込んでいるわけで。
ところが、これがさらに旧い2バルブ世代までいくと今の私の気分にはどうもフィットしない。確かに2年前は本気で欲しがっていたのだが、良い意味でオシャレだけど悪い意味で流行ファッションアイテム的だし現実的には維持運用が面倒臭そうだわで物欲的にはどうにか鎮まっていた。



美しき野暮ったさ決定版といえば'90年代のR1100R、それも回転計と時計が蟹の目みたいに飛び出した前期型にとどめを刺す。妙に高く位置したヘッドライトとフェンダーとの間、そのまさしく間抜けな顔つきは丸っこいタンクと鞍のようなシートと相まって身悶えするほどに理想的ビーエムおっさんバイクそのものである。地味で誰も気付かないけど本人人知れず満足、おっとり穏やかプロペラ機的乗り味に静かに浸るの図。

ようしこれだと物色していたある晩、ふと現れたのが水色のロードスターである。後継種、2001年登場のR1150R。ぐっと端正でスマートな佇まいながらもやっぱり隠せない野暮ったさ。漂うミョーな色気。いわば器量気だての良い田舎の町娘みたいな。

決めた。


r1150r-5.jpg



嬉し恥ずかし懐かしのZ3。
同じ色。アトランタブルー。タン革。

すぅーっとハマった収まった結びついた。これだこれ。これしかない。いやもうホントに懐かしくって甘酸っぱい。いろんな思い出・・・(汁
今以上にうんと思い入れのあるこの頃のBMW。のクルマ。となれば、さてBMWのオートバイはどんなもんだろうか。これは乗らずにはおれぬ。乗らずに死ねるかってんだ。



追憶、反省、進歩。
極めて個人的ながら、今、私が日々生きるうえでのキーワード。もとより個人的趣味のオートバイのハナシなのだけど、だからこそそういうものを大切にしたい。12年という時間をふたつの水色ロードスターが引き合わせてくれた。ボクサーに跨がって折り重ねていくのだ、あの頃のオレ、今のオレ、これからのオレ。



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新旧織り交ぜのサジ加減の妙にかけてはBMWの右に出るものなし。頑固なまでに守り抜く伝統と行き過ぎなくらいの革新、独善的独創。それはこのR1150Rロードスターでも遺憾なく発揮されている。なんというデザイナーさんが腕を振るったのか存ぜぬが、BMWモトラッドの、いやBMWそのものバイエルン節全開なスタイリングに感服。よくよく眺めれば、登場以前約80年の歴史と流れのすべてはこのモデルに行き着き、現在に至るはすべてこのモデルからリスタートしたのだと、私の目にはそう映る。つまりは究極にして象徴。私のロードスターは来週ハレて納車となるわけだがキッチリ正装最敬礼でお迎えしたい。



r1150r-6.jpg



黒も良いよね。真っ黒ソリッド。

てなわけで実は私のもとにやってくるのは黒いロードスター。水色どうなったんやおい。


程度があまり良くなかったのだ。見つけた希少(?)な一台、ワクワク引っ張ってきてはみたものの納得のいくモノでは残念ながらなかった。いかないい加減な私でも中古車を買おうってのにさすがに色だけで決めるわけにはいかぬ。
ここは腰を据えてじっくり待つ、という選択肢が無いのも私である。言い出したが最後、誰がなんと言おうと今の今すぐに走り出したいのだ。
幸いにしてもう一台、こっちは程度ビカもん中身間違いなし物件が詳細データとともにやってきた。これがまた素晴らしいのなんのってもう。思わずの特上様に一同万歳歓喜の輪。

黒オッケー。苦しゅうない。
これがメタリック黒だったら選ばない。BMWらしく昔ながらの漆のように深いペンキ黒だから決めた。とはいえ納得度90%。R1150Rロードスターというモデルに引き合わせてくれたのは確かに水色だ。本音、残り10%が100%に跳ね上がるくらい水色のロードスターに乗りたい。この恨みは別の方法で晴らすとしよう。



初期のみ存在した水色にタンシートのモデル。他の色はすべて普通に黒シートである。私の買った黒も黒。実はこのタンシートにも大いに惹かれていた。そこで上の写真の黒xタンなのだ。
本国ではこういうオーダーも可能だったのかオーナーが換えたのか、なんにしてもカッコイイしこれぞR1150Rらしいと思う。黒を買うなら納車前にタンへ張替えを考えていた私は嬉しいやら悔しいやら。だってあれほど程度が良いのに張り替えるのも心苦しいのだ。


まあ、まずはあるがままに乗ってみよう。

楽しみだ。


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